年間スケジュール

「山里ひとなる塾」では、豊田市山村地域をフィールドに、地域にどっぷり浸かる生の経験、本気で地域と向き合う先輩との対話、仲間たちとの語り場を通して、これからの人生への向き合いかたを学ぶ1年を通したプログラムとなっています。

全6回の本講座、地域活動への参加、オンラインシェア会の3つの活動に参加できます。

① 地域活動への参加

第2期は5つの地域の日々行われている活動に参加させてもらいます。地域仲介人のかたと地域の皆さんがあたたかくお迎えしてくれます。例えば、以下のような活動があります。


② 2024 年度 本講座のスケジュール(オンラインシェア会含む)

5月25、26日(土日)合宿

現代社会を知る、自分を知る・地域を知る

○ワークショップ:自分史を語り合う(自己紹介)
○フィールドワーク:地域を歩いて五感で感じる
○レクチャー:現代社会の構造と問題の根源を知る

講師:駒宮博男氏 NPO法人地域再生機構理事長

駒宮博男さんプロフィール

1954年横浜生まれ。東京大学中退。幼少よりゲーデルなど、数学基礎論について父に聞かされて育つ。学生時代は年に120日以上山中で過ごし、登山の海外遠征は10回以上。高山研究所を経て、(株)ヘルス・プログラミング設立。仕事の傍ら、意味論、認識論について本格的に研究。その後、NPO活動を開始。現在、NPO法人地球の未来、ぎふNPOセンター理事長、地域の未来・志援センター副理事長その他。1993年より岐阜県恵那市三郷町に居を構え、食の自給を目指す。

前身の #豊森なりわい塾 の専任講師でもある駒宮さんの講座では、資本主義や新自由主義が席巻する現代社会を俯瞰し、いま私たちが感じる社会の「もやもや」を言語化し捉えなおします。

そこから、自分の足元のくらしに視点を戻し、これからの生き方の可能性の幅を一緒に考える時間をもつ。

日々の仕事や情勢にあっという間に流され、情報過多に疲れてしまっている方は、いったん立ち止まって自分のくらしを見つめ直すことができるかもしれません。

圧倒的な頭脳派であると同時に、身体を使って田畑を耕すくらしをする駒宮さん。毎年、ご自宅を田植えなどの活動の場として開放してくださり、自主勉強会も積極的に開催してくれています。

セルフビルドしたドームハウスは是非一度、訪れてみてほしいっ!

6月

シェア会(オンライン)

7月13日(土)

「山と生きる」

○ワークショップ:自分史を語り合う(自己紹介)
○フィールドワーク:地域を歩いて五感で感じる
○レクチャー:現代社会の構造と問題の根源を知る

講師:藤澤あや氏 ゴンゾレトレイル

藤澤あやさんプロフィール

岐阜県出身。デザイナー。自然と共にあるくらしの中で子育てすることを選択し、パートナーの出身地である豊田市足助地区御内町へ移住。森林のエキスパートであるパートナーと共に、持ち山の手入れを続け、『#GonzoreTrail』と名付けたフィールドでは、「森の坐禅会」や空中テント「テントサイル」を体験する会などを開催。訪れた方々が、御内という地域の中に入って体感を得ることをベースに活動を展開している。また、どんな時も清々しい気を感じる御内の風土に共に生きる植物と、この土地の天然水から抽出する、100%天然の精油と芳香蒸留水のブランド『#sunlitearth』を立ち上げている。

かつて林業で栄えた御内では、過疎が進む中でも脈々と受け継がれるくらしがあり、文化がある。その日々のいとなみを大切にしつつ、森林の魅力を発信し続けているあやさんです。

講座では、実際にゴンゾレトレイルをはじめとする森林を歩きます。言葉にできないのですが、あやさんが語る山への想いを聴きながら歩く森は、一般の登山道や遊歩道とは全く違う表情に見えてくることに驚くはず。

きっと、四季折々、時々刻々と変化する森の姿に、ゴンゾレトレイルに通いたくなる方が続出すると思われます(笑)。そして、こちらのプロフィール写真そのままに、しなやかで柔らかで、美しい芯の通ったあやさんの虜になることでしょう!

8月

シェア会(オンライン)

9月14日(土)

農山村の祈り・まつり

○レクチャー&グループワーク:農耕文化と共にある祈りやまつり、地域行事の意義を考える

講師:渋澤寿一氏 共存の森ネットワーク理事長

澁澤寿一さんプロフィール

農学博士。1980年国際協力事業団専門家としてパラグアイ国立農業試験場に赴任。帰国後、長崎オランダ村、循環型都市「ハウステンボス」の役員として企画、建設、運営まで携わる。現在、樹木・環境ネットワーク協会ならびに共存の森ネットワーク理事長として日本やアジア各国の環境 NGOと地域づくり、人づくりの活動を実践中。

全国の高校生100人が「森の名手・名人」や「海・川の名人」をたずねて聞き書きし、発信する「聞き書き甲子園」の事業など、森林文化の教育、啓発を行っている。明治の大実業家・渋澤栄一の曾孫にあたる。山里ひとなる塾の前身である #豊森なりわい塾 実行委員長。

渋澤さんのお話を聴いて、涙する人は多い。普段の仕事や家庭では見過ごし、見逃していることに気付くからだ。

生きることは食べること。今の私たちのくらしは、綿々と受け継がれてきた命のリレーだ。飢饉や災害、戦争。命を脅かすものを知恵と工夫と助け合い、そして祈りで、私たちの祖先たちが乗り越えてきたのだということ。

今と、100年前、500年前、3000年前のくらしが、ひと続きに見えてくる。その先に、10年先、50年先、100年先の未来を考えていくのだということに気付く。

渋澤さんはいつも問いをくれる。その時に考える自分なりの答えと、1年後、10年後に考える答えは変化していくだろう。大切なのは、その問いを考え続けることではないだろうか。

想いで行動する渋澤さん。きっと皆さんと出逢い、酒を酌み交わすことを楽しみにしてくれています。是非、本講座のみならず、懇親会にもご参加くださいね☆

10月

シェア会(オンライン)

11月16日(土)

「お金との向き合いかた」

○レクチャー:お金を生み出すスキルを学ぶ
○トークセッション:人生を盗まれない働きかたとは?
○セルフワーク:地域×自分のナリワイを考えてみる

講師:伊藤洋志氏 「ナリワイ」実践者

伊藤洋志さんプロフィール

1979年生まれ。香川県丸亀育ち。農学修士(森林科学専攻)。京都大学農学部修士課程を2005年に修了。2007年よりナリワイ生活を実践継続中。

主な著作:『ナリワイをつくる-人生を盗まれない働き方』『イドコロをつくる-乱世で正気を失わない暮らし方』『フルサトをつくる-帰れば食うに困らない場所を持つ暮らし方』など。メディア出演も多数。詳細は→https://nariwaibook.tumblr.com/author

伊藤さんは #モンゴル武者修行 や #ブロック塀ハンマー解体 、#床張りワークショップ など、数々の面白い企画を実施し、それがナリワイになっている!「いい学校に行って、いい大学に行って、いい会社に入って、結婚して家建てて。。。」という人生双六にすっぽりはまってきた人(私です)には、考えたこともない生き方を実践されています。

でも、それらの活動は決して行き当たりばったりでなんとなくやっているのではなく、困りごとはナリワイの種と捉え、企みをもって「仕事を自給」している。

そんな考え方や、ナリワイの種の探し方は、先行き不透明な社会の中で、たくましく生きる力をつけていかなければいけない私たちに、大きなヒントとなるはず。

12月

シェア会(オンライン)

1月18日(土)

「シアワセとはなにか」

○ワークショップ:自分にとっての幸せとは何か考えてみる。パートナー、家族、地域の幸せとは?

ファシリテーター:高野雅夫氏 名古屋大学大学院環境学研究科 教授

高野雅夫さんプロフィール

名古屋大学大学院環境学研究科教授 一般社団法人おいでん・さんそん理事 再生可能エネルギー技術開発をしながら、農山村の再生支援を行う。自身も岐阜県の山村地域へ移住し、「紺屋ラボ」ではホンモノの田舎暮らし体験をしたい人たちとの活動も進めている。近著『自然の哲学(じねんのてつがく)――おカネに支配された心を解放する里山の物語』。この本をテクストにお話会なども不定期に開催している。

ブログ:だいずせんせいの持続性学入門~自立した持続可能な地域社会をつくるための対話の広場https://blog.goo.ne.jp/daizusensei

一社おいでん・さんそんの誰でも参加できる専門部会「自治研究部会」では空き家問題や地域の持続に必要なものとは?と仮説をたて、様々な意見交換の場を作っています。

#ミライの職業訓練校 では校長を務め、「何を言ってもいい。話したくなければ話さなくてもいい。否定しない。」などの緩やかなルールを設けることで、思っていることを共有し、それぞれの「その先」を醸成してきました。また、SNSでは時事問題のするどい考察を発信しています。

山里でハンチング帽を被った粋な後ろ姿を見かけたら、それは高野さんに違いありません。

穏やかな語り口調で、時々ぴりりと愛ある辛口のコメントもくれる高野さん。1年を通じ、同じ体験を共有してきた塾生同士が、「自分や、パートナー、家族、地域にとっての幸せとは何か?」をテーマに高野さんを仲介して、より絆を深めることでしょう!

3月8、9日(土日)合宿

1年をふり返って

③ オンラインシェア会

本講座のない月もオンラインで塾生同士やスタッフ、地域仲介人の皆さんとコミュニケーションできる場をつくっています。1年を通して情報交換しながら進めています。

どの活動も地域の皆さんにとっても、塾生の皆さんにとっても大きな負担のない範囲で参加していただければと思いますが、ぜひ積極的にご参加ください。第1期も、塾生の皆さんの興味関心のなかで、それぞれ違った動きとみんなで一緒に参加する動きもしながら多様な学びがあふれていきました。