第5回講座「シアワセとは何か」 講座報告
2026年1月24日(土) 第5回講座「シアワセとは何か」をつくラッセルを会場に実施しました。
寒波襲来、路面状況が心配な中、塾生はスタッフと乗り合せたりしながら参加してくれました。
第3期もいよいよ終盤となり、今講座ではこれまでの座学や集落活動で、心身で感じたくらしや地域のカタチを、自分の人生に落として考えるような一日を過ごします。
今回の講師は、名古屋大学大学院教授の高野雅夫先生です。
<高野雅夫さんプロフィール>
名古屋大学大学院環境学研究科教授 一般社団法人おいでん・さんそん アドバイザリーボード。
再生可能エネルギー技術開発をしながら、農山村の再生支援を行う。自身も岐阜県の山村地域へ移住し、「紺屋ラボ」ではホンモノの田舎暮らし体験をしたい人たちとの活動も進めている。近著『自然の哲学(じねんのてつがく)――おカネに支配された心を解放する里山の物語』『中山間地域を存続させるための移住・定住・空き家活用取り組み実践ガイド』。これらの本をテクストにお話会なども不定期に開催している。
まずは1カ月ぶりに顔を合わせた塾生たちのアイスブレイク。
近況を共有します。
5回目ともなると、ブレイクしなくても打ち解けている雰囲気がよかったです。
その後、さっそくヘルメットをかぶってつくラッセルの裏山へ。
途中、松枯れを観察したり、倒木をくぐり抜けたりしながら、残雪の遊歩道を登っていきます。
高野先生が、植生の特徴から、この森の成り立ちや活用されてきた歴史などを説明してくださいました。
一目、見ただけでそれが解かるってすごい。
いえ、研究者だから当たり前のことなのかもしれませんが、第2回講座「森林」以来で森に入る塾生多い中で、やはり感動せずにはいられません。
木々を見る目が、変わりますね。
その森の中で「木の声を聴く」ワークショップを実施しました。
各々、気に入った木に寄り添ったり、手を当てたり、抱きついたりして、静かに木と対峙し、「木の声」に耳を傾けました。
つくラッセルの暖かい部屋に戻ってから、木に向き合った15分間で、お互いに何を聴き、何を感じたかを共有しました。
同じ森で耳を澄ましても、聴こえるもの、感じるものはそれぞれ。。。
「人間は言葉がなくてもコミュニケーションを取ることができる。かつての日本人は、現代人より高いコミュニュケーション能力を持ち合わせていたが資本主義経済が入り込んでその能力が低下してしまった。
と言う話を聞いて、科学の発達によって便利になった面もあるが、コミュニケーションを含めて色々な部分でその代償も払っているんだなーと改めて感じました。
いつか木の声が聴けれるようになれたら良いなと思いました。」
など、塾生から感想がきかれました。
昼食の後は、これまで毎回の講座で描いてきた「アートワーク」の4枚の作品たちを持参して、その作風の変化と向き合ってみました。
また、グループでお互いの作品の印象の変化を伝え合いました。
その後は、今期最後のアートワーク「シアワセを描く」です。
心に思い描いた「シアワセ」のキーワードをもとに、シアワセのカタチを、それぞれが表現しました。
集大成のアートワークを、自分で選んだ額装をし、車座になって共有しました。
午後のレクチャーでは、高野先生が実際に岐阜県飯地町で実践されている農的なくらしや「紺屋LABO」と名付けられた関係人口とのコミュニティづくりのお話などをお聞きしました。
塾生からは
「50年後は山村集落だけでなく日本の都市部でも今山村集落が直面している課題に向き合わざるを得ない時が来るはずなのでもはやどこに住んでも避けられない。
山村集落は日本の未来であり、次世代に繋いでいけるよう頑張らなければいけないなと思った。
QOL、ウェルビーイングなど豊かさを表す言葉が最近は広まってきている中で、QOD(クオリティオブデス)という言葉を教えて頂いた。自分が死ぬ時はどんなふうだろうかと考えながら今を生きることも大事だなと気づいた。」
「移住者の自分が40才を目の前に何ができるのか。希望や期待もあるし、反面どうしようもできないかもとも思う、また反面出来る事や少し先の未来にわくわくもできてしまう。こんな気持ちになった。そして、まだまだこんな気持ちの若者、先輩はいるはず。特に街に、世界中に。いるはず、、そんな方々と、一緒になってやっていきたいなと感じた。」
など感想が聞かれました。
講座の後は、こらっせるにて懇親合宿を行いました。
あったかい鍋と持ち寄りのお酒とつまみの数々、そしてめでたく結婚が決まった2人を囲んで、大盛り上がりの夜でした。
次回はいよいよ、最終講座「一年をふりかえって」です。
塾生がこの一年で学び、経験し、感じたことを共有します。


