第3期山里ひとなる塾始動!第1回講座「自分を知る・地域を知る」1日目講座報告

2025年5月24日(土)
第3期 山里ひとなる塾が開講!
第1回講座「自分を知る・地域を知る」1日目を実施しました。
今期は2組のご夫婦、1名の学生を含む23名が入塾。
一年を通して6回の本講座、5回のオンラインシェア会、そして豊田市の下山地区羽布町、稲武地区大野瀬町、小原地区市場町、旭地区東萩平町の集落活動に参加させていただきながら共に学ぶ仲間が集いました。
戸田塾長は移住して16年になる自身の経験から、「先の見えない時代にあって、山村にはとても大きな学びがある。歴史と文化、自然と向き合いながら生きてきた知恵や関係性を五感で感じながら学びあっていきましょう」と挨拶。

山里ひとなる塾実行委員会からは、豊田市総合山村室の古澤彰朗室長より挨拶がありました。
古澤さんはご自身の森林課でのご経験から、山村地域の森林保全に加え住民のくらしに関心が向いて行ったこと、事務局のおいでん・さんそんセンターの事業や当塾が、山村地域のくらしに寄り添っているものと評価していると語り、塾生には「塾をきっかけに地域のファンになっていただいて、講座期間は勿論、卒塾後も地域とのつながりを育んでいってほしい」と期待をかけました。



その後は、塾生・地域仲介人・スタッフを交えて、アイスブレイクも兼ねた自己紹介タイムです。お題の「自分の好きなもの」を語るうちに、硬かった塾生の表情がほどけていくようでした。

最初のレクチャーは豊田市総合山村室の深谷康史さんによる「豊田市山村地域の現状と課題」です。
豊田市や当塾が一年間お世話になる4地域の概要についてのお話に始まり、1972年7月の47災害、2000年の東海豪雨を経て、2005年の広域合併、其の後の”都市と山村は、ひとつながりの「運命共同体」”を合言葉にした矢作川流域圏の森林行政のお話しや、まちといなかを繋ぐおいでん・さんそんセンターの取り組みなどについてお話いただきました。

2つめのレクチャーは戸田塾長の自己紹介を兼ねたお話です。
大学生で起業し、「若者よ田舎を目指そうプロジェクト」で豊田市山村地域にご縁がつながったこと、紆余曲折を経ながらつくラッセルという地域の拠点を仲間たちと作り上げていったこと、山里ひとなる塾開講へ至る道のり。
いい高校へ行っていい大学をでて、いい会社に就職して、、、という人生双六とは少し、いやかなり違う戸田塾長の人生の道程。お金に依存するくらしの不安定さと、自分を地域の中で活かしきる生き方。どちらが正しいというお話ではありませんが、塾生たちは興味深く聴いていました。


昼休憩をはさみ、午後からはスタッフでアーティストの田中あつこを講師に、アートワークを実施しました。
「絵を描くのなんて学生時代以来!」という声が飛び交う中、「心のある場所」に手を当て、感じたものを思うままに手を動かして描いてみる。評価を意識しなくていい、どの作品も自分にしか描けない絵を、みんなで共有しました。
自分が意図したものと別の見方の感想を聴くことで、自分の作品の理解が深まる、という事もあり、つかの間の創作の楽しさを味わいました。
みなさんの作品です。
同じテーマでも、こんなにも表現が多様であることに驚きます。
講座では折々にアートワークを実施し、作品の変化も感じていけるといいなと思っています。
2つめのワークショップは、「自分史曼荼羅」です。
これまでの自分の人生を振り返り、言語化して整理してみる。それをグループで共有し、お互いを知り合って承認しあう。
どのグループも、深い深い時間を過ごした様子でした。
初日にしてすごい情報量にやられた頭に、ビールが沁みわたる?!
1日目のシメは旭高原元気村にて懇親会&合宿です!
みんなで火起こし&イカを捌いて共同作業をしつつ、BBQに舌鼓。
自分史ワークではとても語り切れなかったあんな話やこんな話で盛り上がる夜は、どっぷりと!更けていったのでした。