第6回講座「1年をふりかえって」・修了式報告
ついに最終第6回講座「一年をふりかえって」です!
第1期山里ひとなる塾はこの1年で、6回の本講座と5回のオンラインシェア会、そして旭地区押井町、足助地区北小田町、小原地区大平町の3地域で計30回以上の集落活動やイベントに入らせていただきました。
最終講座では第1期生12名が「修了レポート」として、それぞれがこの一年で学んだこと・経験したことをきっかけに、自分自身の内面や外的な環境の変化を語り、自ら動いた活動内容や、これからの生き方・社会への向き合い方について発表しました。
「広く浅くの関係性から、一歩踏み込む気持ちを育ててもらった」
「地域に入らせてもらって、自分が楽しむ気持ちで活動すること、そんな活動を邪魔しないこと、感謝の声掛けをすることが大切だと学んだ」
「地域循環経済に目を向け、令和版の百姓を目指したい」
「様々な出逢いを通して、自分に何ができるかを考える機会を持て、人生目標を見つけることができた」
「特別な人になるのではなく、自分らしくよりよく生きればいいんだと気づいた」
「巨大経済のレールに乗るのではなく、知ることでもっと、くらしや技術を自分達の手元に引き寄せて、力を持ち寄るコミュニティを作っていきたい」
—12人の想いが溢れる時間となりました。
修了レポート発表会へは、本講座を担当してくださった駒宮博男さんや藤澤あやさん、そして1年間塾生の伴走をしてくださった地域仲介人のみなさんもかけつけてくださいました。
駒宮さんは「前身の豊森なりわい塾では当初、塾生から自給という言葉は聞かれなかった。今は自己決定したい人が増えてきたと感じるが、それはとても重要なことだ」とコメントを下さり、藤澤さんは「地域に住んでいて、みなさんの客観的な視点がないと気づけないことがあると改めて知った。みなさんの活動から刺激を沢山もらった」と言ってくださいました。
押井町仲介人の鈴木辰吉さんは「超高齢化社会の中で、7割ほどは元気老人だ。まちの塾生が地域に入ることで、集落の元気老人が学び、能動的に動く化学反応が起きるまたとない機会になる。」と、ひとなる塾の取組みを評価して下さいました。
修了レポート発表会につづいて、修了式を執り行いました。戸田塾長から塾生みんなが笑顔で受け取った修了証は、地域の間伐材で作った木製の楯です。
塾生からは「同じ講座をうけていても、其々に視点や感じ方が違って、本当に刺激と学びの多い時間でした」「これからもよろしくお願いします」という声がたくさん聞かれました。
山里ひとなる塾実行委員会より、安田副市長から祝辞をいただきました。「前身の豊森なりわい塾の進化版として、戸田塾長たちが練りに練って始まった講座でした。豊森の頃は”一回立ち止まって自分の人生を考えてみよう”という塾生が多かったように思うが、ひとなる塾では既に活動を始めてる塾生が多いので、今後もどんどん突っ走ってほしい。みなさんは第1期生。今後、後輩たちや、豊森の卒塾生たちとも大いに繋がって、そのつながりを大切に、みなさんの未来が豊田市や山村地域のミライと重なっていくといいなと思っている」とお話しくださいました。
戸田塾長は「地域での学びは、広くて深い幅の広さを感じている。塾生のみなさんそれぞれの学びは、多様性に富んで、まさに千差万別。自身の人生に引き付けてそれぞれの視点で深めたものだったと思う。みなさんそれぞれの人生があり、地域にもそれぞれの文脈があって、その無限の組み合わせと無限の可能性がある。今後も、つながることで広がって、重なるところで一緒にやっていきたい」と挨拶しました。
修了式の後は、最後の懇親合宿です。会場を豊田市里山くらし体験館すげの里へ移し、鍋と美味しいお酒と共に、深夜まで大盛り上がりでした!
「同期のみんなと共に、本音で語れる場を一緒に作れたことに、感謝でいっぱいです」第1期生の言葉です。スタッフも手探りしながら塾生の皆さんと共に学ばせていただいた一年でした。こちらこそ、共に創り上げる時間を、ありがとうございました!
そして、お世話になった地域の皆様、仲介人の皆様、講師の皆様、第1期生のみなさんに、心から感謝を申し上げます。卒塾生の活動は、ここからがスタートです。今後とも変わらぬ応援を、どうぞよろしくお願いいたします!!
感謝を込めて。 第1期山里ひとなる塾スタッフ一同