第6回講座「1年をふり返って」2日目&修了式報告
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2025年3月9日(日)
第6回最終講座2日目です。
本日発表予定の塾生に、昨夜の懇親合宿は酷だったかも?寝不足で発表を聴くのは大変かも?という事務局の心配をよそに、みなさん集中して発表&参加してくれました。


ほぼ全プログラムを小学生の娘さんと参加した塾生は、娘さんのフリップでの発表や、もうひとつの母国=イタリアの童謡を紹介。講座を通して「土」への関心が深まった塾生、自分事として考える範囲を広げることができた塾生。それぞれの発表に頷きながら耳を傾けました。


季節柄の体調不良等のため、残念ながら塾生17名全員の修了レポート発表を聴けなかったのは残念ですが、スタッフが代読するなどし、2日間にわたり14名の発表がありました。
最終講座全体を通して、感想共有の時間をもちました。
塾生からは
「本当に必要なものは田舎で作られていることに都会の人が気づく時代が近づいていると思った」
「歳を重ねるごとに、欲に塗れて純粋さを失ってきた気がするが、講座の学びや人との出会いを通して、大事な気持ちを取り戻せた」
「スタッフや塾生同士の声掛けや笑顔、話を聴いてもらったり山村に通う道すがらの景色、すべてに癒され続けた一年だった」
「都市の効率を手放せないが、間違いなく山村には豊かさがある。行動を起こすタイミングは人それぞれ。バランスをとる生き方に悩み続けることが、豊かさにつながるのではと感じた有意義な一年だった」
「お金の円ではなく、ご縁の縁をいただけたことに感謝します」
など感想がきかれました。



また、「1年目の取りこぼしを第2期で学び直すことができた」と語った第1期卒塾生スタッフたちの成長も垣間見える共有タイムでした。

足助地区北小田町の地域仲介人 荒川徹さん(偉洋子さんは残念ながらご欠席)、稲武地区大野瀬町の地域仲介人 大山泰介さん、豊田市企画政策部 部長の都築和夫さんからも感想をいただきました。
都築さんは「地域の皆さんが受け入れてくれたからこそ、成り立つ塾です。豊田市にも心を寄せつつ、ここでの学びを次のステップへ活かしてご活躍を期待しています」と激励しました。
塾長の戸田友介は、自分自身が豊田市の山村地域に移住して15年の間に、地域の皆さんや自然から多くのことを学んできたことから、この学びを共有したいと山里ひとなる塾を立ち上げたことを話し、「効率・ビジネス・お金の世界には限界が来ていると思う。山村にはその考え方とは別の多様性や面白さ、評価軸がある。これからはそれを大切にする時代ではないか。また、山村で暮らしていると、社会や地域の課題を自分事として考える範囲が広がっていくことの心地よさも感じている。大変だけど、それが生き易さにつながっているとも思っている。今後も是非、みなさんと繋がり、ご縁が広がっていくことを願っています。」と締めくくりました。
続いて、第2期 山里ひとなる塾 修了証授与です。
豊田市産の間伐材を使った木製の修了証。これからのみなさんの日々と同じく、飴色に経年変化して深みが増していくことと思います。
「大人になっても夢を持つことが大事。ぜひOB会をやりましょう!」塾生の言葉です。
スタッフも共に学ばせていただく1年でした。塾生のみなさん、受入れ地域の皆様、講師の皆様へ、心より感謝申し上げます。
またわくわくする「何か」をご一緒できる日を、楽しみにしています!