第5回事前講座 高野先生オンラインレクチャー報告

第5回講座「木の声を聴く」のフィールド下見にてワークショップの指導をしてくださる高野先生
第5回講座「木の声を聴く」のフィールド下見にてワークショップの指導をしてくださる高野先生
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2025年1月15日(水)
18日の第5回講座を前に、講師の高野雅夫先生の事前オンライン講座を実施しました。

【高野雅夫さんプロフィール】
名古屋大学大学院環境学研究科教授 一般社団法人おいでん・さんそん アドバイザリーボード。 再生可能エネルギー技術開発をしながら、農山村の再生支援を行う。自身も岐阜県の山村地域へ移住し、「紺屋ラボ」ではホンモノの田舎暮らし体験をしたい人たちとの活動も進めている。近著『自然の哲学(じねんのてつがく)――おカネに支配された心を解放する里山の物語』『中山間地域を存続させるための移住・定住・空き家活用取り組み実践ガイド』。この本をテクストにお話会なども不定期に開催している。

ブログ:だいずせんせいの持続性学入門~自立した持続可能な地域社会をつくるための対話の広場https://blog.goo.ne.jp/daizusensei

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 高野先生のレクチャーでは、『里山に暮らす幸せ、通う幸せ」と題し、ご自身の再生可能エネルギーと過疎地域の再生についての研究内容や、実際に恵那市飯地町の古民家に移住し田舎での新しい生活様式の実践とその可能性についてや、『紺屋ラボ』という耕作放棄地の再生プロジェクトなど農山村体験を通じ関係人口を創出・仲間づくりをしている活動の様子をお話しくださいました。

 また、都市集中と過疎化の課題、2010年以降の地方移住の流れが生まれている社会背景の変化や、高野先生が地域と協力してフィールドワークでめぐるモニターツアーを実施し、地域の魅力や食を体験するプログラムの計画していることなど、ワクワクするお話を伺い、塾生からは

「自然が家を呑み込んでいく、写真が印象的だった。人の生活圏内を維持していく大変さを感じた。」

「高度成長期に作られた”人生の方程式”が崩れており、これからの生き方を模索していく中で江戸時代や明治時代の庶民の生き方(長く続いてきた生き方)や里山の暮らしがヒントになると何となく想像した。」

「里山の地域暮らしが元々のエコビレッジだという話で、各地でできているエコビレッジがが理想に燃えた価値観を共有する仲間で立ち上げている印象と比べて、里山地域暮らしはたまたま居合わせたお隣さんや住民とどう共に健やかに暮らせるかという出発点の違いがあるように思った。だからこそ、当たりまえにより多様な人を含みながら、自己実現よりも大きないのちの営みや継続とともに生きる視点が育まれるのかなと思った。」

「卒塾旅行で、高野先生のフィールドへ行ってみたい!」

などの感想が聞かれました。

次回は18日の第5回講座です!

 

 

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