第4期山里ひとなる 第1回講座「自分を知る・地域を知る」2日目講座報告
2026年5月24日(日) 第4期山里ひとなる塾 第1講座 2日目は渋沢寿一さんを講師に迎え、レクチャー「自分史/地域に入る作法~地元学」のお話をしていただきました。
=渋沢寿一さんプロフィール=
1952年生まれ。東京農業大学大学院修了。国際協力事業団(JICA)専門家としてパラグアイに赴任後、長崎県ハウステンボスの企画・運営に携わり、自然環境と人間が共生する街づくりを実践。その後、全国の高校生が「森・川・海の名人」を訪ねる「聞き書き甲子園」を提唱し、世代を超えた知恵の継承に深く関わる。
効率や経済性ばかりが最優先される現代社会において、自然と共に生きる農山村のままならなさや豊かさの本質を説き続ける、日本の地域再生の第一人者。
塾長・戸田が山里での生き方を模索し始めた初期からの大切なメンターであり、ひとなる塾が最も大切にしている「時間をかけて答えを導き出す自治のあり方」の原点となる存在です。
第1回の講義では、私たちがこれから1年間、五感を通して学んでいくための心の羅針盤になるお話をいただきました。
塾生からは
「”無縁社会”とも言われるように、コミュニティのつながりが希薄になっている今、地域の中で他者に関心を持ち、愛情を育み、共感を生み出していくことの大切さについて語られた渋沢さんのお話には、感銘を受けた」
「250年前の先人達の森づくりからの気づき。現代人は、自分らしく生きることしか考えていない、その言葉がブーメランの様に自分に刺さりました」
「五感、六感を共有して”興味をもつ”・自分のくらしを”自分でつくる”ことを今回の地元学で大切にしたいと思った」
「見えるものはほんの一部、感覚がとても大事という言葉がとても重要と感じた」
など感想が聞かれました。
この後は、旭地区東萩平町(地域仲介人=安藤征夫さん)・足助地区上八木町(地域仲介人=鈴木隆さん、成瀬清さん/明和自治区長=川合信道さん)・稲武地区中当町(地域仲介人=前田大介さん)・小原地区市場町(地域仲介人=綾部卓さん)・下山地区阿蔵町(地域仲介人=川合寿人さん、中川英治さん)の5地域のグループにわかれ、地域仲介人の皆さんのご案内で、一年間お世話になる地域を実際に歩き、五感で感じる「地元学」のフィールドワークを実施しました。
<旭地区東萩平町フィールドワークの様子>
<足助地区上八木町のフィールドワークの様子>
<稲武地区中当町のフィールドワークの様子>
<小原地区市場町のフィールドワークの様子>
<下山地区阿蔵町のフィールドワークの様子>
フィールドワークを通して、塾生からは
「この風景はただ自然にできたわけではなく、先人たちが知恵を絞り、何百年と手入れをしてできた景観だと知った」
「地域がよりよくなるために自分に何ができるかを考え、着実に実践されている姿に心を打たれた」
など、実際に地域を歩き、住民のみなさんの想いに耳を傾けたからこその感想が聞かれました。
これからの一年を通して、塾生は各地域に入らせていただき、集落活動に参加していきます。一年後にこの景観を見たとき、どう感じるでしょうか。
次回、第2回講座「山と生きる」は7月に実施されます。

