第4回講座 「お金との向き合いかた」講座報告
2024年11月16日(土)
夏日も記録する秋となった11月。伊藤洋志さんをお招きし、第4回講座「お金との向き合いかた」を実施しました。今回は香嵐渓の渋滞を避け、石野交流館が会場です。
【伊藤洋志さんプロフィール】
1979年生まれ。香川県丸亀育ち。農学修士(森林科学専攻)。京都大学農学部修士課程を2005年に修了。2007年よりナリワイ生活を実践継続中。主な著作に『ナリワイをつくる-人生を盗まれない働き方』『イドコロをつくる-乱世で正気を失わない暮らし方』『フルサトをつくる-帰れば食うに困らない場所を持つ暮らし方』など。メディア出演も多数。詳細は→https://nariwaibook.tumblr.com/author
10月度の塾生×スタッフのオンラインシェア会ぶりの今回、最初に「最近印象に残った地域の○○」を1分で共有するアイスブレイクから講座をスタート。
塾生は各地域活動に参加した感想や、お互いの今感じてること・関心ごとを共有しました。
伊藤さんのレクチャーでは、「ナリワイ」をキーワードに、これまでのご自身の生き方や「仕事を自給する」考えに至った経緯のお話、そして「仮想敵はブルシットジョブ全般」などナリワイをつくる上での社会の捉え方や、ナリワイの作り方とその効用についてのお話をしてくださいました。
”よい学校に行って、よい就職をして、よい給料をもらって…”という人生双六的な考え方とは一線を画す、価値観を転換するような伊藤さんのお話に、塾生からは「自分で仕事を作っていくというと本当に大きなことの様に思えるが、伊藤さんのお話を聞き、改めて小さな事からでもとりあえずやってみる、実験していくって大切だと感じた。自分も実行に移したい。」「自分がやりたいこと、やってみたいことをなりわいとし、複数のなりわいを運営、またなりわいを通じ新たな事業につなげていくような、常にチャレンジ性のある生き方に憧れを感じた。」などの感想が聞かれました。
本日のランチは就労継続支援B型事業所として障がい者・要介護状態にある高齢者も採用し、多様な方がそれぞれの役割を発揮しながら運営されている スマイリングキッチンLABO さんの特製弁当でした。季節の物でアレルギーにも対応してくださった美味しいお弁当、ご馳走様でした!
「建ったど~!!」
塾生の皆さんは、初めて扱うゲルの部品ひとつひとつに戸惑いながらも、みんなで協力し合い、約1時間でゲルを完成させました。
内部は意外と広い!20名ほどの参加者が入っても十分座れます。ゲルを通して、モンゴルの生活や文化まで、塾生からは質問が次々とあり、伊藤さんが実体験を元にご回答くださいました。
続いて、3グループに分かれ、ワークショップ「ナリワイを考えてみる」を実施しました。それぞれの資源や能力を持ち寄って、実際にナリワイを設計しました。スタッフも2グループに分かれてチャレンジしました。
それぞれのグループからは、
Aグループ:日本の古きよきものを、古い着物をキーワードに世界へ発信する事業
Bグループ:空き家を拠点に複合的に展開する事業
Cグループ:耕作放棄地再生を長唄や三味線のLIVEとコラボしお洒落に楽しく行う事業
スタッフ①:かまどを中心としたコミュニティを作る事業
スタッフ②:葬送をテーマにした自主的な事業
個性あふれる、でもあれば絶対面白い!と思えるアイディアが続々と発表されました。
講座終了後は、石野交流館の調理室でみんなで夕食を作りました。
今日は伊藤さんも含め、一緒に作業することが多く、すっかり打ち解けた雰囲気であっという間に2種類の鍋が完成!
講座の翌日は、足助地区北小田町の地域仲介人=荒川偉洋子さんの主宰する 北小田の家 にてSAGYO伊藤洋志さんお話し会 が開催されました。
また、昨年度の第1期山里ひとなる塾で伊藤さんのワークショップを受けた塾生グループから「余った柿+一升瓶⇒柿渋づくり」のアイディアが生まれたのですが、それを今年、卒塾生が実際に柿渋づくりを実施し、この日は更に伊藤さんがプロデュースする衣料品ブランドSAGYOの頭巾などを用いて草木染めのワークショップを実施しました。