第2回講座 「山と生きる」講座報告

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朝の神越川

2024年7月13日(土)第2回講座は、藤澤あやさんご夫妻の活動や生き方から学ぶ「山と生きる」です。

【藤澤あやさんプロフィール】
岐阜県出身。デザイナー。自然と共にあるくらしの中で子育てすることを選択し、パートナーの出身地である豊田市足助地区御内町へ移住。森林のエキスパートであるパートナーと共に、持ち山の手入れを続け、『#GonzoreTrail』と名付けたフィールドでは、「森の坐禅会」や空中テント「テントサイル」を体験する会などを開催。訪れた方々が、御内という地域の中に入って体感を得ることをベースに活動を展開している。また、どんな時も清々しい気を感じる御内の風土に共に生きる植物と、この土地の天然水から抽出する、100%天然の精油と芳香蒸留水のブランド『#sunlitearth』を立ち上げている。

【藤澤祐作さんプロフィール】
豊田森林組合職員。山主としても生まれ育った御内町金蔵連の森林の保全に取り組む。

 

そらのうたパンフ

時は梅雨真っ只中。連日の雨に、天気予報とにらめっこで迎えた当日朝、御内には青空が広がる奇跡!地域のために活動する藤澤夫妻に、自然が味方してくれたとしか思えません。

オリエンテーション1

最初に、1987年に閉校した小学校を当時の在校生や地域住民が利活用するプロジェクト #そらのうたMIUCHI が今年始動したばかりの旧御内小学校を会場に、御内自治区の取組みや森林についての基本情報を学び、さっそく御内の山に入ります。

いきなりの急登。雨水を含んで瑞々しい蘚苔類や腐葉土を踏みしめて進みます。
いきなりの急登。雨水を含んで瑞々しい蘚苔類や腐葉土を踏みしめて進みます。
かつての山の暮らしでは、炭焼きは必須。都会のエネルギーは山から供給されていました。
かつての山の暮らしでは、炭焼きは必須。都会のエネルギーは山から供給されていました。
途中、倒木をくぐり、小川を飛んだり跨いだりして進みます。
途中、倒木をくぐり、小川を飛んだり跨いだりして進みます。
カメムシが大量発生した後には、冬虫夏草の一種「カメムシダケ」も多く発生するそうです。
カメムシが大量発生した後には、冬虫夏草の一種「カメムシダケ」も多く発生するそうです。
以前は鹿が食べなかったスズタケも、頭数が増えて食い詰めた鹿が丸坊主にするそう。
以前は鹿が食べなかったスズタケも、頭数が増えて食い詰めた鹿が丸坊主にするそう。
かつての公道=赤道の交差点
かつての公道=赤道の交差点
ポイントごとに集まって解説してくれる藤澤祐作さん
ポイントごとに集まって解説してくれる藤澤祐作さん
フィールドワークのハイライトは神越川渡り!
フィールドワークのハイライトは神越川渡り!
戸田塾長の華麗な(?)ジャンプ!!
戸田塾長の華麗な(?)ジャンプ!!
神越川越え3

猛暑の中、歩き疲れた足裏で冷たい川底を感じながら渡るのは、本当に気持ちがい~い!今年も残念ながら(?)みなさんドボンなしで渡り切りました(笑)。

藤
Sunlit Earth

渡り切った先には、藤澤ご夫妻が丹念に手を入れたGonzoreTrailが広がります。塾生はここで昼食を摂り、思い思いに自然と向き合う時間を持ちました。また、御内の植物から丁寧に抽出したSunlitEarthの精油も、この場で感じられたのもよかったのではないでしょうか。

なんとかもってくれたお天気もここまで。雨粒が落ちてきたので、共有タイムはそらのうたMIUCHIへ戻って実施することに。

あやちゃん2 (1)

講師の藤澤あやさんは地域の皆さんとの交流や、たくさんの方に森林に触れてもらえる場として、ご家族で1年かけてGonzoreTrailの整備をしてこられたご経験を通して、「人と人との関係だけでなく、人と森・土地・山・植物とも関係性を築いていけるのだと実感した」とお話されました。

また、余所者として地域に入り、紆余曲折を経て、御内という土地で生きていくと決めていったご自身の内面の変化についてもお話くださいました。

共有タイム1
共有タイムくるま座
共有タイム鳥井さん3

塾生からは「森林や山間地について、机上で知っていることも、現場でリアルに観察・体感できたことで、自然に対して畏敬の念をもつことができた。」「山=登山だったが、今日のルートでは場面転換のように植生の変化を見せてもらい、藤澤さんの解説で様々な視点を得ることができた。」「漠然と山は自然なものと思っていたが、実際は山づくりには人の手が入っているんだということに気付いた」などの感想が聞かれました。

共有タイム藤澤夫妻笑顔

抜群のパートナーシップで塾生たちに惜しみなく知識とご経験をシェアしてくださった藤澤ご夫妻に、心から感謝申し上げます。

 

塾生・スタッフともども、季節ごとに変化するGonzoreTrailをまた訪れ、そして「美しい・気持ちがいい」だけでない森林の課題についても、共に考え続けていきたいと思います。

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